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「待ってよ、本当に行かないってば。」
「いいから!私はあなたに興味があるの。」
なぜか口調を強め私に詰め寄る。
「どうせ明日も暇なんでしょ?だったら良いじゃない?」
まるで男に言うように甘ったれた声で囁くと私の手を強く握り今度こそ背を向け去っていった。
「なんて奴」
私はそれしか言うことができず茫然と立ち尽くす。
なんで見も知らぬ奴のパーティーなんぞに行かにゃならんのだ。
だいたいなんだあのホステスだかキャバ嬢だかわからん奴は。
あれで教壇立つってか?
ふざけるにも程がある。
その場で言えば良いものを、荒木が去った方を向きひたすら毒づく。
通行人が奇異の目で振り返っていった。
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