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「私って、お料理よりお菓子ばかり作っちゃうような子だから奥さん向きじゃないですって言ったんです。でも彼ったらそれでも良いからって!」
「はあ」
貴重な昼休みはカレッタラ女の自慢で潰れた。
あれでよく英語の教師が務まるな。
それから一月後、結婚式の招待状を渡された。
「ぜひ来てくださいね!待ってまーす!」
語尾にハートマークをつけて職員室をクルクル廻っている。
男性教師たちから悲観したため息が漏れた。
「細川先生、狙ってたんだけどなあ。」
「あ、マジ?俺も。」
「相手、IT関係だって。」
「やっぱり時代には勝てないな。」
細川はフワフワした性格もふっくらした乳も少女人形のような童顔も全てが男受けのする女だった。
いつだって玉の輿に乗る女は女の勝ち組代表のような奴なのだ。
私は違う意味の溜め息を着き、招待状をバッグに入れた。
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