cafe-imari

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冷蔵庫から飲み物を出して飲んでいる姿もCMになりそうな位爽やかで、バスローブもとても似合っている。 改めて彼と同じ部屋の中…それ以前に付き合うという流れが信じられない。 ベッドに腰を下ろすと「横になりましょうか」と自然に言われ、私も誘われるように抵抗のなく隣に入る。 大きな枕が2つ並んでいるのでそれぞれ1つずつ使い、微妙な距離感が変な緊張感を持たせていた。 いつもの私なら彼の腕に手を回すか、肩にチョコンと頭を乗せて甘えてみる所だが、まだ付き合うと言われた当日で変に引かれても困る。 せっかくマグレで釣れた魚をみすみす逃すのも嫌で自分らしさを封印した。 『この余韻に浸って後から妄想すればいっか』 ちょっと変態っぽい考えだが、今この時が無事に済むならなんだって我慢できる。 目を閉じても絶対に眠れないのは分かっているが、横を向いて音で清水さんを起こしたら?とか余計な神経を使い、背中の筋肉がつりそうになっていた。 『照明を落とすフリで様子を見てみよう…』 この明るい照明のせいで余計に睡眠を妨げてるのかもしれないし、ついでに清水さんの寝顔も見れる。理由を聞かれてもいい訳が出来るし一石二鳥だ。 えいっ!と気合を入れてゆっくりと起き上がり、清水さん側の照明のスイッチを押そうとすると、天井を見つめていた彼の目とぶつかった。 「あ…静かになったから浜田さん寝たのかと」 「いえ…電気が明るいかなって思って」 「言ってくれれば僕が消したのに」 せっかくの寝顔を見よう作戦も水の泡となり、照明が微かな光まで落とされると、私は元の枕の位置に頭を預けた。 周りが暗くなって少しは眠れるようになるかと思いきや、彼の息や微かに触れる肩の感覚が更に分かってしまい、視覚以外の語感がフル活動してるような気がした。 『…寝れないっ!!清水さんはもう眠ったかな?』 その事で頭が一杯になってる私に、囁くように「浜田さん…もう寝た?」と優しい声が聞こえてきた。 「…まだです」 「なんか、眠れませんね」 「はい…」 彼も同じ理由でかは分からないが、何となく嬉しい気持ちになった。 ふと彼は身体を起こすと、私を上から見下ろし黙ったまま顔が近づいてきて思わず目を閉じた。
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