拉致られたクノイチの脱獄ゲーム

2/8
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
統西暦1999年。 世界は激変する。 新興宗教ピラミッドパワーズ。 世界各地のピラミッドパワーを研究する研究団体が宗教法人化した。 この新興宗教に世界有数の巨大宗教団体が宣戦布告するも各宗教の神様が出現しこのピラミッドパワーズの唯一神ファラオスに土下座をした。 <神々の傅き>という出来事で有名になった。 以降、全世界の宗教団体や信者たちはピラミッドパワーズに吸収されていく。 ピラミッドパワーズは科学を禁じ、「ピラミッドパワー」という魔法のような技術で文明を発展させる。  世界の半分はピラミッドパワーズの勢力圏となった。  なんとピラミッドパワーズはピラミッドパワーでユーラシア大陸アフリカ大陸を1個の巨大大陸に合体させて豹変させる。  <神々の傅き>から10年間たらずでピラミッドパワーズは宗教国家として大国となった。  さらに南北アメリカ大陸とオーストラリア大陸をひっつけて1個の巨大大陸を作り出す。  しかしこれはピラミッドパワーズの行ったことではない。  アメリカ航空宇宙局軍。通称、宇宙軍。  NASAを「政府」とする新国家が行ったものである。  科学や民主主義を守るため、宗教を否定する科学者たちが中心になってできた軍閥であり、彼らは地形統合型核弾頭を開発し、それにより1個の巨大大陸を生成した。  NASA大陸と呼ばれる。NASAの局長は大統領のような権限を持ち、軍閥といえど軍閥支配下の領民によって選挙で選ばれる。  それから100年間が経過した。 統西暦2099年。  NASA大陸の南西部にある荒野。  ここは宇宙軍領であるが、数年前からピラミッドパワーズのスパイが潜入し、地元住民を勧誘し入信させてレジスタンスを結成させた。  自称、<ピラミッドパワーステイト>。  彼らはライフル銃やバズーカ砲、ジープを使い、近隣の市町村を奇襲する。  数台のジープが走っている。  彼らはNASA大陸南西部にピラミッドパワーズの一大国家を築くために抵抗活動を行っている。  多くの領民を誘拐しピラミッドパワーズに入信させるのである。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!