拉致られたクノイチの脱獄ゲーム

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〓オイチ〓 「科学を否定しながら科学の産物である銃器に頼るなぞ愚行ねーー……」  オイチは胸元からいきなりシャーペンを取り出した。それはただのシャーペンではない。 〓オイチ〓 「シャープペンシル型起爆警棒!!」  シャーペンの柄頭のスイッチを押した瞬間、いきないシャーペンはバットくらいのサイズに巨大化した。 〓レジスタンスの指揮官〓 「テメーーら。こいつを撃ち殺せ!! 容赦しないぜいいぜ!!」  レジスタンスの手下たちは一斉にジープから降りてライフル銃やバーズカ砲で武装する。  ピラミッドパワーステイトと名乗りながら魔法のような奇跡を起こせない彼ら。  オイチは地を蹴る。  忍者と名乗ることにした元日本人は陸上選手の訓練方法を参考にし、身体能力の異状な向上に着目した。  蛙のように飛び跳ねるオイチ。シャーペン型起爆警棒は2人のレジスタンスの犯罪者たちに襲いかかる。  ライフル銃で迎撃する余暇は与えず、警棒が彼らの人体に触れると。  爆発。  レジスタンスの犯罪者2名は殉職した。 〓オイチ〓 「ユーたちは忍者を舐めすぎね!!」  オイチはシャーペン型起爆警棒で身構えて再び跳躍する。黒い忍び装束のスカートの中にチラリとみえる白いスパッツを露にしながら数人のレジスタンスの子分たちの頭上へと急降下する。 〓レジスタンスの手下〓 「んぎゃぁあああああああ」  爆散。
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