拉致られたクノイチの脱獄ゲーム

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〓トュエル〓 「ワイは異端審問神学校専属陸上自衛隊の三等陸佐!! 陸幕長よりここ南西部の住民たちの宗教勧誘の命令を受けて来たんや。ピラミッドパワーの奇跡を見せてやるわ!!」  トュエルはいきなり民族衣装を脱ぎだした。  なんと中身は女子陸上競技用のユニフォームである。 〓トュエル〓 「陸上自衛隊は陸上選手のユニフォームを僧衣としているんや!! シングルピラミッドパワーメイクアァアアップ!!」  トュエルは片手に握る投げ槍――ジャベリンである。ジャベリンはピラミッドパワーズの教義においては聖なる杖のことである。  トュエルの周囲に透明のピラミッドが出現する。 〓オイチ〓 「これが生で見る!! ピラミッドパワー!! 未知のエネルギーで気体状態のピラミッドを生成するんですね……」 〓トュエル〓 「ピラミッドパワー。寝床の間!!」   トュエルの持つジャベリンからいきなり白い雲が発生し、その雲は突然オイチへと襲いかかる。  その雲の特性は付着した相手を眠らせる。  オイチは睡眠効果があると知らずそのまま直撃して眠ってしまう。 〓オイチ〓 「ZZZZZZZZZZzzzzzzzz……」 〓トュエル〓 「成功だ!! お前たち!! こいつは拉致して我がユーラフリカ大陸へと連れていくで!! エロイことしたら殺すで!!」  〓レジスタンスの指揮官〓 「先生さま!! 滅相もございません!! ご指示の通りに動きます!!」 こうして熟睡中のオイチは敵国――ユーラフリカ大陸へと連れて行かれるのだった。
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