第1章

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 3 ( 放課後 その2 )  空野陽は 教室から玄関までの 廊下を 歩いている所だった。  そんな空野陽は まだ困惑して いる 最中だった。  なぜ あの高遠真紀を 助けて しまったのだろう?  確かに とてつもなく美人で 誰にも 人当たりが良く 頭も良く 常に学年の 上位に位置するほど 成績が 良かった人である。  当然 そんな彼女は 北高校の みんなのアイドルに 自然になって しまうのは 当然と言えば 当然であろう。  しかし 空野陽にとっては 自分とは かけ離れていた存在で そう 雲の上の人だと 常に 思っていたから 恋愛の対象としては とても 思えなかったのである。  そういう思いがある 空野陽で あったから 本当に 高遠真紀じゃ なくても あの場面では 他の 女子でも 同じく助けていたかも しれないと 思っていたのだった。  そして そろそろ玄関に 着く所まで 来たのだった。
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