第1章

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 1章  それは突然に 1 (きっかけは突然に)  それは 7月はじめの 初夏の ことである。  高遠真紀(たかとおまき)は 僕に こう言ったのだった。 「あなたとだったら 付き合っても  いいわよ。 」  僕こと空野陽(そらのよう)は いきなりのことに あ然と してしまった。  そう言われる 心当たりが ない訳じゃなかったのだが。 それは たまたま 高遠真紀が 昼休みに この北高校の 敷地内で 他の学校の 凶悪そうな生徒に ナンパされていて 高遠真紀が 「イヤよ。 」 とか 「誰が あなたなんかと!」 と 非常に 嫌がっていたので 僕は つい思いがけない行動に 出てしまっていた。
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