第1章

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 そう 僕は夢中になって 本当は 助ける気は なかったが 「やめろー」 と 言ってしまっていた。 その凶悪そうな 生徒は 「なんだぁ お前は?」 と 喧嘩ごしで 言って来たので 「クソー」 と 言いながら 思いっきりタックル したら 相手は見事に しりもちを ついていた。 実は 僕は小さい頃に 護身術を ちょっとだけ 習っていて つい とっさに 体が動いて いたのだった。 そうしているうちに 野次馬(やじうま)たちが 集まってきて 「高遠さん 大丈夫?」 とか 「何? この人たち。  大丈夫?高遠さん。 」 と 高遠真紀だけを 心配する 声が 男子と女子ともに そう言って 集まって来たのだった。
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