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それで しりもちをついていた
生徒は おぼえてろー
と 走りながら そう言って
逃げて 行ったのだった。
僕は助かったー と
思ったが よくよく考えて
しまったと 思った。
助ける気など さらさら無かったが
どっちにしろ 高遠真紀を 助ける
形になって しまったのである。
余りに 居心地が悪かったので
とっさに その場を 離れようと
していた僕に あの みんなの
アイドル高遠真紀が
「ありがとう」
と お礼を言ったのである。
北高校の ミスコン1位に
1年生の時に 輝いていた高遠真紀は
それからと いうものみんなの
アイドル的な存在に なって
いたのである。
それほどの美人だったのである。
だから僕は
「いや 助ける気など そんな
つもりはなかった。
」
と 言うのが 精一杯だった。
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