第1章

8/16
前へ
/16ページ
次へ
 2 (放課後 その1)  空野陽は 昼休みの出来事を 何回も 思い返していた。  あんなことになって どうした ものか なんであんなことに なったのかと 自問自答していた。  なぜか 勝手に声を出して 助けることに なってしまい 本当に どうしたものかと 思っていた。  そうしているうちに 今日の 最後の授業の 終りのチャイムが 鳴ってしまっていた。    放課後に なったので どうしたものか?  本気で あの みんなのアイドルの 高遠真紀が この僕に お礼を 言うのだろうか?  いくら こっちは助けようと 思って 助けた訳じゃ無くても 向こうは 助けられたことに 本気か どうか分からないが 助けられたと 思って 恩を感じて いるらしいので 玄関で 待っていた方が いいのだろうか?  さすがに 向こうに義理立てて  少しの間だけ 玄関で 待とうと 思ったので すぐに 玄関に 向かって 歩きだそうと したのだった。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加