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【絶対なる】謝罪【支配4】
あ~…
ヤダな~…
勤め先に行きたくないな~…
翌朝目覚めた瞬間から、ずっとこんな調子。
学校に行きたくないな~っていう学生じゃないんだから!ってお叱りを受けるかもしれないけど、
過去に気まずい別れをして、昨夜にも気まずい別れを繰り返してしまった元彼氏がボス的立場にいる職場に行かなきゃと思うと足取りが重いのです。
(アッカンベーマデ、シチャッタシ…)
辿り着くまで若槻総支配人に会いませんよーに……
心の中で唱えながら、
「おはようございまー…す」
なんとか、総務課まで無事に到着することが出来た。
「あら、来栖さん、まだ体調優れないの?」
私の顔を見るなり、前原主任に言われてしまう。
「いえ、体調というか何というか……」
「ハワイ疲れが抜けてないんじゃな~い?ホラ、異国の地で夜も盛り上がっちゃうだろうし~」
「盛り上がり?」
「(ダーリンと一緒だったんでしょ?)」
ふふっと笑って、耳元で小さく前原主任が言ってくる。
しまった。
まだハワイは一人旅だったって言ってなかったんだ……
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