明日、笑顔で会おう

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~仁木伊織~  「雪が降ってきた」  ツンと冷えた街の中、当たり前のように手を繋いで歩く。  巷で有名なイルミネーションスポットは人がごった返していて、中々楽しむことができない。  人にも揉まれ、小さな愛梨は誰かの背中しか見えないだろうに、気の毒になる。  でも、俺と目が合うと”寒いね”と言って、笑顔を見せた。  時間を刻む毎に、愛梨はよく話をするようになった、出会った頃は控えめ過ぎて心配する程だったのに。 「……帰ったら、クリスマスパーティーだね」 「愛梨の料理、すげー美味しいから楽しみ」
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