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~一色愛梨~
朝、目が覚めると違和感を感じ、横を見ると……眼前に仁木君の寝顔が待っていて飛び起きた。
そして、スースーすると思って毛布の中を確認すると、とんでもない格好をしていて、わーっと声をあげてしまった。
「な、な、何で……」
──とは、言ったものの、昨日のことは覚えている。
「何朝から大きな声出してんの」
「……仁木君」
「おはよー」
眠そうに目をこすりながらも、仁木君はニッコリ笑う。
「あの、昨日、私……」
「まぁ、そういうことだよね」
「……そう、だよね」
嫌だったとは思っていない、ただ、思い出すと物凄く恥ずかしくなるだけ。
「寒いからこっち来てよ」
仁木君の腕が伸びてきて、再び抱きしめられる。
う、うわぁ……。
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