54人が本棚に入れています
本棚に追加
年明け前、忘年会シーズンに、久々に高校の時のメンバーで集まった。
今でも交際を続けている湯川君と野本さんは、本当の夫婦のようで、彼氏を一緒に連れてきた佐久間さんにはビックリした。
「一色さんも伊織も元気そうだな」
「伊織、一色さん泣かせたら、うちが許さないからね」
それぞれが前に進んでいる。
私は自覚できるくらい、あの日々によって自分を変えることができた。
──私は、このメンバーが大好きだ。
私に変わるきっかけを作ってくれてありがとう。
出会った春、ニカッと笑って私のことを”愛梨”と呼んだ仁木君の笑顔は、とても眩しかった。
最初のコメントを投稿しよう!