#視線

17/20
前へ
/38ページ
次へ
だけど、私の願いも虚しく 「浩太、お待たせ」 間宮くんに嬉しそうに 駆け寄る見覚えのある女性の姿が飛び込んできた。 ―――亜理紗ちゃん…… 私はその人物に動揺せずにはいられなかった。 だって彼女は間宮くんの元カノだったから。 彼女とは、もうケリが付いたんじゃなかったの? 疑問ばかりが脳裏をよぎる。 そんな私の目の前を嬉しそうに 亜理紗ちゃんが間宮くんの腕に手を絡め歩きだす。 少し迷惑そうな素振りは見せるものの 亜理紗ちゃんの手を振り払わない間宮くん。 ―――最近、様子がおかしかったのはそういうこと? .
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

200人が本棚に入れています
本棚に追加