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だけど、私の願いも虚しく
「浩太、お待たせ」
間宮くんに嬉しそうに
駆け寄る見覚えのある女性の姿が飛び込んできた。
―――亜理紗ちゃん……
私はその人物に動揺せずにはいられなかった。
だって彼女は間宮くんの元カノだったから。
彼女とは、もうケリが付いたんじゃなかったの?
疑問ばかりが脳裏をよぎる。
そんな私の目の前を嬉しそうに
亜理紗ちゃんが間宮くんの腕に手を絡め歩きだす。
少し迷惑そうな素振りは見せるものの
亜理紗ちゃんの手を振り払わない間宮くん。
―――最近、様子がおかしかったのはそういうこと?
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