#視線

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あまりの信じられない光景に、 全身が心臓みたいにドキドキいっている。 そんなわけない…… そう自分に言い聞かせてみても、 目の前に突き付けられている現実を 否定することはできなかった。 これ以上、2人の事を見ていたくなかった。 だけど、意と反して私の足は 徐々に遠退いて行く2人の姿を追ってしまう。 2人を見失わないように…… でも決して2人には気づかれないように 身を潜めながら、あとを追い続けた。 そして2人が入ったのは会社から近い洋食屋。 そこは私が前から行ってみたいと思っていたお店で、 だけど会社から近く、 社内の人間に見られてしまう事を恐れ、 ずっと行けなかったお店だった。 そのお店に彼女は間宮くんと来ていて、 嬉しそうに微笑んでいる。 .
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