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あまりの信じられない光景に、
全身が心臓みたいにドキドキいっている。
そんなわけない……
そう自分に言い聞かせてみても、
目の前に突き付けられている現実を
否定することはできなかった。
これ以上、2人の事を見ていたくなかった。
だけど、意と反して私の足は
徐々に遠退いて行く2人の姿を追ってしまう。
2人を見失わないように……
でも決して2人には気づかれないように
身を潜めながら、あとを追い続けた。
そして2人が入ったのは会社から近い洋食屋。
そこは私が前から行ってみたいと思っていたお店で、
だけど会社から近く、
社内の人間に見られてしまう事を恐れ、
ずっと行けなかったお店だった。
そのお店に彼女は間宮くんと来ていて、
嬉しそうに微笑んでいる。
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