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「そうなんだ。なんかすごいね、寄り戻すなんて」
「本当ですよね。
一度別れた相手とよりを戻すなんて
私には考えられないけど、
2人共お互いに未練があったって言うことですよね」
本当ならここで相槌をうつのが普通なのかもしれないけど、
今の私には頷くことすらできなかった。
認めたくない。
認めたくない。
認めたくない!
「あれ?どうしたんですか?
涼子さん顔色悪いですよ?」
平静を取り繕うにも限界があって、
もう自分を誤魔化しきれなかった。
「ごめん、ちょっと……」
零れそうになる涙を万里子ちゃんに見られまいと涙を堪え、
俯き加減で逃げるようにその場を離れた。
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