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「何か手伝いましょうか?」
手に持っていたカバンを置くと
私の机の上の書類に視線を落とす。
「ありがとう。
でも、いいよ。もう終わるし」
視線は書類に落としたまま、
やんわりと断りを入れる。
それで帰ると思いきや
「じゃあ、待ってます。
飯でも食って帰りましょう」
私の隣の席に座りだした。
間宮くんの誘いにタイミング良く小さくお腹が鳴る。
「ここで待ってるのはなんだから、お店を決めて先に行ってて」
間宮くんと付き合っていることは内緒。
だから2人で帰るところを誰かに見られて変に勘ぐられては大変だ。
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