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「雨凄いね」
バイトの帰り道に同じバイトの人と帰る事になった。
同級生とはいえ、ほとんど話したことがない。
「私は雨が嫌いです。」
困っていると彼女から話しかけてきた。
「私もだよ。
ジメジメするし、どう頑張っても濡れるんだよね。」
「そうですね。私も必ずといっていいほど、水の被害に遭います。」
「水の被害?」
車が彼女の横を通過した瞬間、
水が飛んできた……いや、降ってきた。
もちろん、私にも。
「……すみません、私のせいで。」
「いやあ、こんなに見事にずぶ濡れになるのは初めてです。」
「すみません、よかったら。」
と、彼女がタオルを差し出してきた。
用意万端過ぎる!!
と、ツッコミを入れながら
「ふふ、家近いから寄って帰って、ね?」
たまにはこういう雨の日も悪くはないと思うのでした。
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