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なんのために私は来たの。
そう、大切な人たちを
守りたいからじゃない。
多くの人の、
生活と命がかかっているのよ。
このくらいのことで、
怯んでなんかいられない。
「そ、っちょくに言います。
父の、華村グループの持ち株を
返していただきたいのです!」
「……お前トシは?」
検討外れの答えにためらいつつ、
「はっ? じゅ、18ですけどそれが……」
それがなにか、という言葉は
強い力に遮られ、
声も出ない私は
軽々とベッドに臥され。
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