第1章  命がけの直談判

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私は羞恥のあまり息を飲みました。 この人が言うような野卑な言葉は、 聞いたことはある。 でも私自身が口にしたことはありません。 答えることもできない私は、 返事の代わりにぎゅっと目を瞑り。 「ーーそうかよ」 顔は見なくとも その声は愉快そうで、 ズボンのチャックを下げる音だけが いやに耳に響き。…… ひどい……こんな、 こんな形で私は……? 自分でも分かるくらいの熱い涙が、 つっと頬を伝い落ちていく。 ……そんなの嫌です。 あまつさえ、 あの優しい父を追い詰めた、 こんな男になんか絶対に奪われたくない。 それなのに。 節ばった手の指が私の下着の隙間から侵入し、 自分でも触れたことのないそこをかき分け 中に……入ってきます。 恐くて、つらくて、 私は何度も痛いと叫びました。
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