第1章  命がけの直談判

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「良く回る舌だ…… なぜそんなに詳しいんだ」 そうでしょうか?   確かにとうとうと述べてしまいましたが 内容はわりと一般的な気がするのですが。 「私、友人たちに言わせますと やや健康オタクといいますか、 ウンチク魔なのだそうです」 「だろうな なんか分かる。 お前の友人とやらに同情する」 聞いてきたくせに失礼な灰島さんは、 それはそれはだるそうに ベッドへ倒れ込みました。 「あー疲れた……」 「あっあのう、 違いましたらあれですが、 灰島さん……ですよね? 普段は教員をされていると 聞き及んでいるのですが」 すると頭に載せた枕の下から、 ああそうだよだったら何だ、と またも苛々とした返事が返ってきます。
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