第1章  命がけの直談判

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「今日は日曜日でしょう、 ずいぶんと朝から   お疲れなんですね」 「ハッ。 ガキにゃ大人の大変さなんて 分からねぇだろ」 ごろりと横這いになって こちらを向いたその目の下には、 なんと真っ黒なクマ。 お顔立ちはキレイなだけに 勿体なく目立っています。 これは寝不足というより、 そう、栄養不足……? 「あのう つかぬこと うかがいますが、 昨日は何を召し上がりましたか?」 「ああ? 昨日?……」 「はい。昨日の朝御飯は?」 「タバコ」 「は……昼は」    「コーヒーとタバコ」 「よ、夜は」 「肉。とタバコ」 私は、ハァァーー…と 深いため息をつきました。
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