第2章  条件

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「どうして、そんなことに……。 お仕事忙しかったんですか?」 灰島さんはくぐもった声で 「別に」と呟いたあと。 前の女性と別れてから むこう三年くらい、 毎日そんな食生活だと明かしました。 信じられません……。 「俺は体が弱いのだろうな。 長くは生きられまい」 フッ……などと笑って。 なにを格好つけているのか。 「いえいえ、 むしろよく普通に生きてますよ。 基本的にお体が強靭な証拠です」 えっ、と顔を上げる灰島さん。
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