第2章  条件

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見たところ灰島さんは、 全身の倦怠感にも おそわれているようです。 これはもしかすると……。 「あのう灰島さん」 「今度はなんだ」 「いえ、そもそも、 あまり食欲が出ないのではありませんか」 「うん……? あぁ、まぁそうかもな」 「他に足がしびれるとか、 むくみが目立つようになったとか、 動機やら息切れ。 そういったことに悩まされてませんか」 灰島さんは まじまじと私に向き直ると、 何で知ってんだよ。 と唸りました。 「ちょっとここに座って下さい」 私は面倒くさがる彼を、 少し高いカウンターの上に座らせ。 膝から下を だらんと垂らした状態にさせます。
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