第2章  条件

9/16
前へ
/157ページ
次へ
ヤんなきゃいいんだろ? って、 それ以外はOKと 言ったつもりもないのです! 「嫌ならいい。 そのかわり全部白紙な」 「く……っ」 うなだれた父の横顔と、 優しい草壁さんの笑顔とが 脳裏に交互に浮かぶ。 私は震える指で、 シルクのブラウスのボタンに そっと手を掛けました。……
/157ページ

最初のコメントを投稿しよう!

106人が本棚に入れています
本棚に追加