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僕は胸が高鳴るのをどうにか押さえ、先ほどまで作業をしていた長テーブルをあさった。
ものがごちゃごちゃと散乱してある。
その中を慌ただしくあさり、お目当てのメモ用紙と、鉛筆を手に取った。
昔懐かしい黄色い鉛筆。後ろにはちゃんと消しゴムがついている。
彼女の方へ向き直り、鉛筆を走らせようとする。
しかし、メモ用紙を捲れども捲れども綺麗なページがない。
今までの様々なメモがしてあり、この文字列を書ける場所がなかなか見つからなくて焦った。
当の本人は自分の体にそんな文字があることを不思議にも感じていないようだった。
彼女は何かに気がついたらしく、左の鎖骨あたりにも同じような緑のペンで書かれた何かがあるのを見せてくれた。
僕は興奮してまたすぐに鉛筆を走らせた。
僕の視界の右側から、メモを遮るようにサークルの女子の顔がぬっと出て来た。
「お～どうしたどうしたマサキ？」
こんないたずら心溢れる彼女は、
このサークルの部長だ。
そんな僕達の様子に、サークル室の奴らも気がついたのだろう。
なんだなんだと集まり始めた。
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