第2章

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 「今までと、なんだか体の仕組み事態が違うような…、上手く説明できないんだけど、こう、この世界に体が馴染んでいるような……」  それって、もしかして……。  でも、まさk……よね。  「ふふ、もしかして君も同じことを考えた? だけど、魔法はそのまま使えてるんだ。だから、どっちなのか僕にもわからない」  「そうね……。確認のしようがないものね」  「そうだね、でも、これからずっと一緒にいれば、それは自然とわかることだからね。さて、その前に、まずは君の愛の確認を……」   「フ、フロリア、ここ、外だし……誰かに見られたら」  腕の中でささやかに抵抗するけれど、フロリアは離してくれない。  「いいじゃないか、僕たちが幸せだって事をみんなに見せつけてあげればいい」  そう言って柔らかく微笑むフロリア。どこまで本気なんだか。  「……もう」  「こんなに僕を夢中にさた責任は、ちゃんと取ってもらわないとね。どうする? もう君が嫌だと言っても離さないかもしれないよ?」  「そんなことないわ。私がフロリアを嫌になることなんて絶対にあり得ないもの」  「絶対か……そんな言葉なんて意味がない物だと知っているけれど、かなたが言うと信じられる気がするよ」  「……フロリアったら」  フロリアの胸に顔をうずめると、フロリアは私の顎に手をかけて、上を向かせた。  「僕の命を救ってくれて、ありがとう」  そう言って、私の唇にそっとキスを落とした。  「……ふふ、じゃあ行こうか」  「ええ。でも、本当にフロリアが開けるの? ちょっとだけ……怖いな」  握り締めた手の中には金属の破片。  それは……フロリアがくれた、小さな、銀色に光る羽のかたちをしたピアスだった。  今日はこれをつけるためにピアッサーを買った、その帰り。  「まかせておいてよ。それにね、何度も言っただろう?」  「え?」  「初めてのキス……かなたの初めてはすべて独占したいんだ。……さて、次は僕にどんな初めてを見せてくれるんだい?」  フロリアは、悪戯っぽくウィンクをした。  「う、うん……」  おばあちゃん、私の王子様は、とっても独占欲が強くて困ってます……。  「そのかわり、僕のすべてをあげる。 ずっと、ずっととけない恋の魔法を君にかけてあげる……」  甘い甘い声で囁く王子様。
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