第1章  株返して!

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でも大きな一軒家にお住まいの 方なのだろうとばかり 思っていたので、 都内の高級仕様とはいえ マンション暮らしとは 少し驚きました。 僕はもう一度胸を押さえて 深呼吸をし、 震える指を玄関チャイムに 伸ばしました。 チャイムのひやりとした感触に触れ、 ついに押すぞ、とーー そう決意したそのとき、 内側からいきおいよく扉が開いて、 中から飛び出してきた人と 危うくぶつかりそうになりました。
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