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部屋の四隅にそれぞれ一人づつ立ち、スタート地点Aにいる人がロウソクを持って立つ。
Aの人が壁伝いに真っ直ぐ進み、Bにいる人にロウソクを渡す。
BがCへ
CがDへ
DがAへ
と朝まで繰り返そうと言うのだ。
「これなら体も多少温まるし、眠る心配も無い」
3人はこれに賛同した。
全員が配置に着く。提案者がA地点に立つ。
ロウソクの炎は弱々しく、頼り無い。どうしても、周りの闇が『死』という言葉を連想させる。
一度唾を飲み込むと言った。
「それでは、行くぞ」
男はB地点へと歩き出した。
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