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廊下を歩いていると後ろから「おいジャージ」と呼ぶ声が聞こえた。
説明すると僕の名前は猫田という名前だ。
僕ははっきりいって服に興味がない。と言うか服を買うお金がないのだ。なので私服がなくジャージばかり着ていたらあだ名がジャージになった。
僕が振り向くとそこには長身でさらさらの髪を目が隠れるくらいまで伸ばした男の姿があった。名前は竜崎。同じサッカー部に所属している。ポジションはセンターバックだ。ヘディングがやたら強いのと喧嘩も強い。
「おう竜崎」
竜崎は右手を上げて返事を返した。
「またお菓子ばっかり食べてんのかよ」
「いいじゃん。うまいんだし」
後ろから竜崎がお菓子の入った袋を持って着いてくる。
「僕は体力をつけるために食べろとは言ったけれどお菓子を食べろなんて言ってないよ」
「原理は一緒だろ。それにお菓子のほうがカロリーがある」
「そういう問題かな」
僕はため息をついて歩き続けた。
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