交わる

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「蓮兄…もういっかい…」 おでことおでこをくっつけて、息切れしている俺に、おねだりするこた。 もう、俺の下は、どうなっているんだろう… 知りたくもない。 明日からの生活が大変そうだと一瞬よぎったが、こたのおねだりに勝てるわけもなし… 「これが、最後な。」 と許すと、 「うん。 今日はね。」 と、不穏な返事をして、そそくさと準備するこた。 結局、声をあげられなくなるほど揺さぶられ、精も魂も尽き果てた状態で、俺は意識を飛ばしてしまった。 ふと眼を覚ますと、 「蓮兄。」 と、俺の髪を優しく撫でるこたがいる。 その手にすがると、優しく抱きしめ返してくれる。 今までの不安も寂しさも、全て昇華していく。 そんな夢を見た。
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