famliy complex

交わる

画面には、メールが1通。

誰からか、確かめなくてもわかる。

でも、内容は、俺の想像していた内容ではなかった。

『来週土曜日、回せる？また、穴があいた。
場所は～～』

来週のイベントの依頼だった。

yamaさんは、あんなことがあっても、なお、俺を切ることはしないんだ。

嬉しいような、辛いような…

ただ、レコードを回しに行くだけじゃ済まないのはわかっている。

『大丈夫です。前みたいな感じでいいですよね？
あと、終わった後、時間ください。』

そう返信すると、すぐに、

『了解』

と返ってきた。

こたとのことを、yamaさんに話す。

これからどうするか、あまり詳しくは考えてはいないが、それだけはハッキリしていた。