交わる

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「僕一応、名古屋では人気者なんだー。」 と言って、yamaさんのレコードを物色し始める。 俺も、今日使うレコードを選ばないと、と、龍さんと一緒にレコードを見ていると、 「あー、これ、RENくんにあげるー。」 そう言って、勝手に俺のレコードを選んでいく。 が、その選曲は渋い。 「はーい。つぎこれー。」 「はい。お、これの次これでー、あ、そうなると、さっきのはー…」 「そーそー。で、さらにこれで煽る。」 「おー!ナイスチョイス!」 なんだかんだと、サクサク決まってしまった。 「いやー、龍さん、ありがとうございました。ちょっと今日のセッティングは楽しみです。」 「うん。僕もRENくんとyamaさんの間なんて震えちゃう。」 最初こそイメージ悪いかと思ったが、意外に気が合った龍さんと、部屋を出るまで話していた。
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