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「こーた。」
後ろから近付き、俺よりでかいあいつの首に腕を回した。
やべって顔をして俺の顔を見るこた。
「お前なぁ、ブースから丸見え。バレないと思ったのか?」
「暗いから…
蓮兄、怒った…?」
シュンとする姿が可愛い。
怒っていても怒ってるなんて言えない。
こたは、無意識に、俺に対して、弟の顔と男の顔を使い分ける。
まったく、厄介だ。
「怒ってないよ。ただ、yamaさんと話すときは邪魔すんなよ。」
「邪魔はしないけど…」
どんなに説明したって、不安は拭えないんだろう。
完全にyamaさんとの関係を断ち切ってしまわなければ、こたは、ずっとこんな風に不安がっているんだろうか…
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