交わる

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「おーい、コタローくーん。お兄ちゃん、浮気してるー。」 龍さんが、面白そうにこたをけしかける。 「蓮斗が俺のこと好きみたいだぞー!」 yamaさんまでそれに乗っかってきた。 「ちょ!yamaさん??龍さん??」 俺があたふたすると、2人は大笑いし始めた。 まったく、いいコンビじゃないか… 「蓮兄!帰るよ!!」 俺がホッコリしていると、こたが俺に近づいてきて、右手を取った。 なんだか、いつかの光景を再現されているようだ。 「じゃーな、蓮斗!また。」 「お疲れ様でしたー。」 「コタローくん、まったねー!お兄ちゃんもー。」 「はーい!おやすみなさーい!」 俺が思っていた以上に、後味のいい終わり方で、思わず笑みが溢れる。
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