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「SYOCOさん…」
健斗が、少し照れたようにそう告げる。
ん?
「しょーこさんって?誰?同じ大学?」
こたは全くピンと来ていないようだが…
「え?しょーこさんって、あのSYOCOさん?
ってか、なんで健斗がSYOCOさん??」
思わず大きな声が出てしまう。
「兄貴が出てたイベントのパンフにSYOCOさんも載ってただろ?俺、あの時、兄貴目当てとか、サークルのやつが言ったからとかじゃなくて、SYOCOさん見て、いいな、って思って兄貴に電話したんだ。」
驚いた。
あの、健斗が?
あの健斗が、SYOCOさん目当てで俺にイベントのゲスト依頼して来たのか?
「え、っと、そっか…」
弟の初めてのコイバナが、意外と近いところで驚いた。
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