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「あー、もう、お前ら、ほんと、好きだわー。」
なんだか、涙が出てくる。
こいつらの家族であること。
こいつらの兄貴でいられること。
「はー?蓮兄、お前らって、健斗も???」
「そうだよ?当たり前だろ?」
またしてもこたがプリプリする。
「この歳で好きだとか言われるとキモいな。」
ワイワイ騒いでいるこたとのコントラストがすごい健斗。
前とは違うような、違わないような。
いつか、両親にも話そう。
こわくて、逃げ出したくなったとしても、きっとこたが離してくれないだろう。
そうだ、そのときは、健斗を連れて行けばいいんだ。
そう考えて、
「ほんと、お前ら、大好きだー!」
そう言って二人の弟たちを抱きしめた。
(健斗には逃げられた…)
【完】
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