其の一

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『ダルイ』 気が付いたら通学のバスに乗っていた。 ここからバスに乗って駅に着き、電車に乗って徒歩10 分が我が校だ。 ごく普通の共学の高校、只今2年生! バスが止まったと思いきや 「観月、おはよー」 と言う幼馴染みの青木耕平。 器用なことに毎度ぎゅうぎゅう詰めのバスの中を するりと抜けて朝のご挨拶 『…………………』 「いつもながら観月は朝弱いな、幼稚園の時から変わらないその仏頂面」 『…………………』 気が付いたら、もう教室に着いていた。
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