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昼休み、いつも恒例に耕平がやって来る。
「観月、昼飯!」と言い、猫田と一緒に食べている田中美紀に、
「美紀ちゃん、ハイ!イチゴオーレ」と言い
田中だけに貢ぎ物を持って来る。猫田の存在はなし。
実に健気だ。
「青木君、いつもありがとう、!」
ごく当たり前に受け取る、田中。
耕平君、!よく続くものだと俺は感心する。
おもむろにカバンの中から弁当を取り出すと
「観月家の父ちゃんお手製弁当だ!
幼稚園の時もだよな!」耕平がでかい声で言う。
そう、我が家は、父ちゃんこと栄治が、朝、俺を起こし、朝飯を作り、弁当も作る。そして送り出す。
実に良く出来た主夫、栄治さんです。
じいちゃんの巳之助さんも、神社の掃除など毎朝欠かさずしている。男共は働き者だ。
婆ちゃんこと睦月さんと、母ちゃんの皐月さんは、
俺同様、朝はめっきり弱く起きてこない。
俺は、あのお二人の遺伝子をたっぷり頂いたのだ。
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