第1章 出逢い

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高校入試も終わり、私たちは4人で帰っていた。 「あっ、そーや」 と、いきなり声を発した真司郎にびっくりして私たち3人は真司郎を見ていた。 「な、なんやねん」 えー!それ、こっちの台詞だよ。いきなり、声を出したからなんか用があったんじゃないかって、見てたのに…。 「いや、こっちこそなによ。いきなり声を出して」 我らが宇野ちゃん。よく言ったよ。 「あっ、せやったな。千晃、こんあと暇?」 え!?私!?なぜ…。 「ちょっとな、着いてきてほしいとこがあんねん」 あっ、なるほど。 黙ってるわけにもいかないので返事を。 「あっ、うん。もちろんいーよ」 「ほんまに!?ありがとな」 私が断ると思ってたのか、以上なほどに喜んでいる。 すると、そこに… 「ふーん。デートですって。秀太さん」 「本当ですね。実彩子さん」 このふたりは確実にからかっている。 「そんなんちゃうんやて。俺のお姉の誕プレ買うの手伝ってほしいだけや!」 「あっ、なーんだ」 「面白くなっ」 って、誰も面白さを求めてないよー。 真司郎、大変だったね。あの2人を相手にして。 「ほな、俺らはここで」 「宇野ちゃーん。秀ー太ー。まったねー」 私は、この時はまだなんにも気づいていなかった。
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