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かわら版屋には、伝言板がある。
それを桜は見せたかったのだ。
「お兄様?見て?
桜はこれを目的に、村を出ようと思うの。
お父様たちには…今日話すわ!」
「…ん!?桜…お前…!!」
伝言板には…
“平光城の殿様の奥方を集うため、使いの者が旅立つ”
とあった。
「隣りの伯母様が言ってた!城に行くとたくさんの書物が、読めるって!」
「お前!!わかってるのか?奥方になると言う事わ…!」
お兄様は周りを見渡し、人がいるのを見ると、慌てて口を閉じた。
「…桜。お家で話そう」
桜を連れて…家路を急いだ。
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