42人が本棚に入れています
本棚に追加
ちょうど2番目の妹が、ご飯ができたと、告げにきた。
お父様は「よいしょ!」と声をだし、奥に歩きだしながら、桜に言った。
「まぁ~考えておこう。」
桜は大いに不満だったが身をひいた。
桜たちが寝静まると、お父様はお兄様を呼び起こした。 知恵を借りるために。
「なぁ…義経よ…桜の話聞いたか?」
「…はい。」
義経は桜がなぜ都に行くのか…自分の為だと気付いていた。
「んん。実はな、昼間宿屋にお侍様がいてな。
どーやら、殿様の使者らしいのだ。
それを知ったら桜は…」
廊下でギシッと音がしたが、虫の音が強く2人は気付かなかった。
「父上…桜は…本気です。」
「うむ。…桜には気付かれないようにするしかないな。誰に似たか…桜は気が強く、頑固だ。
よし!寝よう」
最初のコメントを投稿しよう!