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朝がきた。
桜は1人家を飛び出し、宿屋をめざした。昨夜の話を聞いていたのだ。
宿屋に着くと、息を整えて部屋にむかった。
宿屋の主人に聞いた通り2階にあがった。
近くの侍の裾を引っ張った。
「ん?なんだ?なんの用だ?」
「あの!殿様の奥方になりたいのです!」
侍は桜の頭から足まで何度も見渡し、吹き出した。
「馬鹿な!!…さっさと帰るがいい!」
「使者の方に会わせてください!」
「何を馬鹿な…おい!この娘をつまみ出せ!」
と、他の侍に告げた。
「はい!」
と言うなり桜に迫った。
桜はヒョイとかわし柱に隠れた。
ドタバタしていると、襖が突然開いた。
「なんだ?騒々しい!!静かにしないか!」
侍たちが、緊張した。
桜はこの人が…と思い顔を見た。
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