私が……はずなのに

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葵も一位を目指して頑張ってたのを知っているから、素直に喜べない。私だけが喜んでいいのか分からない。 「……正直、凄く悔しいよ。なんで、私じゃないのとかも思う。……でも、美希ならいいかなって思う自分もいる。一番近くで美希の努力を見てきたから。……本当に、おめでとう……美希!」 「……ありが、と」 思わず涙を流してしまう私に、司会や審査員の人達が騒がしいのに気づいた。 「え!?そうなんですか!?……まずいですよ!どうします?」 「どうしたんだろ?」 私と葵が顔を見合わせていると、突然放送があった。
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