-藤原ユリコ-

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 そんなときにユリコの対応が光った。  さりげなく、相手に話しかけ、誰にでも合わせて対応できる。  まさにカメレオン、  変幻自在に対応できる。  当時、まだ二十歳にも満たない小娘の私には、ユリコの凄さがわからなかっ た。  ただ地味で目立たない女がいる、  それが当時の藤原ナオキの妻、ユリコに対する私の評価だった。  結果、ルックスの光るナオキは、女にモテ、 まさに火宅のひととなり、家庭は崩壊、  ユリコはナオキとジュン君を残して、失踪した。
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