第1章

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雨が止んだ事に気が付いたエリスが、傘を放り出し、ピョンピョン飛び跳ね始めた。 飛び跳ねながら道のあちらこちらに目をやり、何かを見つけると私に報告してくる。 A 「あ! 蛙見っけ。 ワァ! この紫陽花の葉っぱに蝸牛が群れている――」 B 「エリス! お願いだから報告だけにして、持って来なくていいから、私に差し出すなんて止めてぇ――! イヤァァァァ――――」 私は学校に向けて逃げ出した。
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