Melty Holiday

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 俺はメグに会うまで、同性に恋愛感情を抱いたことは一度もないし、そういう意味で好かれたこともなかった。  まあ同性愛の概念が抜け落ちていて、仮に好意を抱かれても、気が付かなかっただけかもしれないのだけど。  だがそんな俺が、今や同性のメグ一筋っていうのは、ほんと、人生って分からないものだ。 「やきもち焼かれて、すっげえうれしいけど、分かってると思うけど、俺はメグだけだから。だからメグの初めてのポッキーゲームの相手、俺にさせて?」 「……どうしたらいいの?」  すんなり受け入れてくれた。  よほど俺の過去のポッキーゲームがお気に召さないようだ。  可愛い、メグ。大好きだよ。 「ゆっくり両端から噛んでいくんだ……そう」  メグの唇がゆっくり動き始める。  俺も遅れて、同じようにした。  恥ずかしいのか、目を伏せているから、視線は合わない。  メグの動きは遅いけど、俺はかりかりとたくさん食べて、すぐに距離は縮まり、彼の愛らしい唇にたどり着く。
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