第1章 囁きは秘め事の如く

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 週末のレストランは戦場のような忙しさ。  ホール担当は無駄話をたたく暇もない。  当然仕事中の鳴海と雪野も例外ではない。  そんな中――。 「鳴海くん、そこのテーブル、至急片付けてくれますか?」 「了解しました」  耳元で囁かれるのは、味気ない業務連絡。  一瞬、視線が交わり、誰にも気付かれないように、そっと微笑み合う。  秘め事のようなやりとりが、鳴海の胸を高鳴らせるのだ――。 【the end】
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